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 会社ではホラー映画よりホラーなことが沢山ありました。

 牡蠣女という同僚がいました。牡蠣女の実家は牡蠣の養殖場で、実家から送られてきた生牡蠣を一人一人のデスクに置いていきます。役員には2つ、平社員には1つです。部屋中が生臭くなります。上司が「気持ちは嬉しいが、生牡蠣は遠慮してくれないか。」と言うと、今度は蒸し牡蠣を持ってきました。

 ミーティングの時に牡蠣女が仕事の遅れを注意されると「牡蠣を配るのに忙しくて。」と、真顔で言いました。困り果てた上司が「牡蠣は…」と言うと、牡蠣女は「はい、分かってます、はい」とひたすら繰り返しました。その間ずっと高速で「おいでおいで」をするように、手を動かしていました。何か変な電波を出していたんだと思います。

 翌週焼き牡蠣を配っていました。

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